「前歯のすきっ歯を治したい。でも詰め物?被せ物?矯正?どれがいいのか迷っている」――そんなお悩みをお持ちの方は少なくありません。
それぞれの治療法にはメリット・デメリットがあり、ご自身の希望や歯の状態によって最適な選択肢は異なります。本記事では、3つの治療法を正直に比較したうえで、実際にマウスピース矯正を選んだ患者さんの6ヶ月・44万円の治療経過を解説します。
📋 この記事でわかること
- すきっ歯を治す3つの方法(詰め物・被せ物・矯正)の違い
- 「歯を削りたくない」患者さんが矯正を選んだ理由
- 詰め物・被せ物それぞれのデメリット
- マウスピース矯正6ヶ月の実際の治療経過
- 3つの治療法のメリット・デメリット比較まとめ

前歯のすきっ歯(正中離開)の治療前(上)と6ヶ月後(下)の比較。マウスピース矯正で隙間が閉じました。
「詰め物は取れやすい、歯を削るのも嫌」患者さんのお悩み

すぐ取れるのも嫌だし、歯を削るのも嫌」歯の知識が豊富だった患者さんは、デメリットを理解したうえで矯正を選ばれました。
今回の患者さんは、以前の歯科医院で「詰め物で埋めるか、セラミックを被せて歯の形を変えるか」と言われていました。しかし、
- 詰め物(レジン)は取れやすく着色することを知っていた
- 被せ物(クラウン)は健康な歯を削る必要があることを知っていた
そのため「歯を削らず、自然な歯の形を保ちたい」という希望から、患者さんの希望もふまえてマウスピース矯正を行いました。
詰め物・被せ物でのすきっ歯治療|デメリットを正直に解説

詰め物(レジン)は取れやすく着色しやすい。被せ物(クラウン)は健康な歯を削る必要があります。
詰め物(レジン)でなおす場合
光で固まるプラスチック(レジン)を隙間に盛り付ける方法です。
⚠️ 詰め物のデメリット
- 接着面積が少ないため取れやすい
- プラスチックなので着色(黄ばみ)しやすい
- 歯が横長になってしまうことがある
被せ物(クラウン)でなおす場合
歯の周囲を削ってセラミックなどの被せ物をつける方法です。
⚠️ 被せ物のデメリット
- 健康な歯を削る必要がある(不可逆的な処置)
- 削った歯は将来的にリスクが高まる
- 歯が横長になってしまうことがある
矯正でなおす場合|マウスピース矯正6ヶ月・44万円の治療経過

マウスピース矯正で治療。歯と歯の間の隙間が6ヶ月で埋まりました。費用44万円・治療期間6ヶ月。
この症例ではマウスピース矯正を選択しました。治療の概要は以下のとおりです。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 治療内容 | マウスピース矯正 |
| 治療期間 | 6ヶ月 |
| 費用 | 44万円 |
| 結果 | 歯の隙間が閉じ、自然な歯の形を保ったまま改善 |
治療前は歯と歯の間に隙間がありましたが、6ヶ月後には隙間が埋まり、歯を削ることなく自然な歯の形を保ったまま改善されています。
3つの治療法の比較まとめ|あなたに合った選択肢は?

詰め物・被せ物・マウスピース矯正の3つの治療法を比較。それぞれのメリット・デメリットを確認して最適な治療を選びましょう。
| 治療法 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 詰め物(レジン) | 1回で終わる・比較的安価 | 着色しやすい・取れやすい・歯の形が不自然になりうる |
| 被せ物(クラウン) | レジンより着色しにくい | 健康な歯を削る・歯の形が不自然になりうる |
| マウスピース矯正 | 歯を削らない・自然な歯の形を保てる | 期間がかかる |
💡 どの治療法が合っているか
- すぐに治したい・費用を抑えたい→ 詰め物(ただしデメリットを理解したうえで)
- 着色が気になる・長期的な審美性を求める→ 被せ物(歯を削るリスクを理解したうえで)
- 歯を削りたくない・自然な形を保ちたい→ マウスピース矯正
まとめ|「知らなかった」という後悔をなくすために

すべての方に治療が必要なわけではありません。ただ、「知らなかった」という後悔はあとから取り戻せません。
「すべての方に治療が必要なわけではありません」
しかし、「知らなかった」「もっと早く相談していれば」という後悔は、あとから取り戻すことができません。
「すきっ歯が気になっているけれど、どの治療法が自分に合っているかわからない」――まずはご相談ください。相生おとなこども矯正歯科では、患者さんの希望・歯の状態・長期的なリスクを踏まえたうえで、本当に必要な治療だけをご提案しています。
初診相談は無料です。公式LINE・DMでのご相談もお気軽にどうぞ。
よくあるご質問(FAQ)
Q. すきっ歯は矯正しないと治りませんか?
A. 隙間の大きさや原因によっては、詰め物・被せ物でも対応できます。ただし歯を削らずに自然な形を保ちたい場合は矯正が最適です。どの治療法が適しているかは診断のうえでご提案します。
Q. マウスピース矯正でどのくらい隙間が閉じますか?
A. 隙間の大きさや全体の噛み合わせによって異なります。この症例のように前歯の隙間が主な問題の場合、6ヶ月程度で改善できるケースがあります。奥歯の噛み合わせも含む場合はより長期間かかることがあります。
Q. レジン(詰め物)で埋めた場合、後から矯正に切り替えられますか?
A. はい、可能です。ただしレジンを除去してから矯正を行うことになります。最初から矯正を選んだほうが歯への負担は少ないケースもありますので、まずは診断を受けることをおすすめします。
Q. 相生市以外からでも受診できますか?
A. はい、たつの市・赤穂市・姫路市方面など近隣からも多くの方にご来院いただいています。初診相談は無料ですので、お気軽にお問い合わせください。
参考文献
- Proffit WR, Fields HW, Sarver DM. Contemporary Orthodontics. 6th ed. Elsevier; 2018.
- Rossini G, et al. “Efficacy of clear aligners in controlling orthodontic tooth movement: a systematic review.” Angle Orthod.2015;85(5):881–889.
- Mjör IA, et al. “Longevity of posterior restorations.” Int Dent J. 1990;40(1):11–17.
- Guess PC, et al. “All-ceramic systems: laboratory and clinical performance.” Dent Clin North Am. 2011;55(2):333–352.
執筆・監修
村木 駿介(むらき しゅんすけ) 歯科医師
相生おとなこども矯正歯科 院長 / 顎咬合学会会員
兵庫県相生市にて、小児から成人まで噛み合わせ・審美を考慮した矯正治療を提供。大手医療法人での咬合治療・インプラント治療の経験をもとに、長期的な歯の健康を見据えた治療提案を行っている。