子どもの出っ歯は口呼吸が原因?マウスピースで5ヶ月改善した症例を相生市の矯正歯科が解説

お子さんの前歯が出ている、いわゆる「出っ歯」が気になっていませんか?「そのうち治るかな」と様子を見ている方も多いかもしれませんが、子どもの出っ歯の多くは口呼吸や口周りの筋肉の弱さが原因で起こっています。

本記事では、実際の症例をもとに、出っ歯の原因・マウスピース型装置による治療の仕組み・鼻呼吸がもたらすメリットをわかりやすく解説します。

📋 この記事でわかること

  • 子どもの出っ歯の主な原因(口呼吸・筋肉のバランス)
  • マウスピース型装置の特徴と仕組み
  • 鼻呼吸のメリット(歯ならび以外も)
  • 5ヶ月の実際の治療経過
  • いつ・誰が相談すべきか


出っ歯の治療前(上)と5ヶ月後(下)の比較。ポイントは筋肉と呼吸のアプローチです。

子どもの出っ歯の原因|口呼吸で筋肉のバランスが崩れる

口呼吸で唇の筋肉が弱くなると、舌で押す力が勝って歯が前に出てきます。

この症例では、出っ歯の主な原因として口呼吸が考えられました。そのメカニズムは次のとおりです。

前歯の位置は、内側からベロ(舌)に押される力外側からくちびるに押される力のバランスで保たれています。

ところが、口呼吸で口を開けっぱなしにしていると、唇を閉じる筋肉が弱くなり、舌で押す力だけが勝ってしまい、歯が前方へ出てきてしまいます。

⚠️ 口呼吸が出っ歯を引き起こす仕組み

  • 口を開けていると、唇が前歯を抑える力が失われる
  • 舌で押す力だけが働き、前歯が前方へ押し出される
  • 口周りの筋肉が弱くなり、悪循環が続く

つまり、呼吸法と口周りの筋肉のトレーニングをすれば、歯ならびも改善する場合があるのです。

マウスピース型装置で筋肉と呼吸を同時にトレーニング

マウスピース型装置は唇・頬・舌の筋肉をトレーニングし、舌の位置を正して顎の成長を促します。

当院では、マウスピース型の装置を使って筋肉と呼吸を同時にアプローチします。装置の主な特徴は以下のとおりです。

特徴詳細
型取り不要既製品のためすぐに使い始められる
痛みが少ないシリコン製で柔らかく、お子さんへの負担が小さい
自分で取り外せる就寝前1時間+就寝中の装着で安心
後戻りしにくい原因(筋肉・呼吸)から改善するため、再発リスクが低い

装置は唇・頬・舌の筋肉をトレーニングし、舌の位置を正すことであごの正しい成長を促します。また、鼻で呼吸するトレーニングにもなるため、出っ歯の根本原因にアプローチできます。

歯ならび以外にも|鼻呼吸がもたらす4つのメリット

鼻呼吸は歯ならびだけでなく、免疫・あごの成長・睡眠・集中力にも良い影響をもたらします。

鼻呼吸が身につくと、歯ならびの改善以外にも次のようなメリットがあります。

メリット理由
🤧 かぜをひきにくくなる鼻が空気を加湿・除菌してくれる
😊 あごが正しく育ちやすい成長期の顔立ち・噛み合わせに良い影響
😴 睡眠の質が良くなるいびきが減り、深い眠りが得られやすい
📚 集中力が続きやすい脳に酸素が届きやすく、学習効率が上がる

⚠️ 注意:鼻づまりがあると、そもそも鼻呼吸が困難です。扁桃腺・気道の異常やアレルギーが原因で鼻づまりを起こしていないか、耳鼻科での診査も大切です。当院では必要に応じて耳鼻科へご紹介しています。

実際の治療経過|5ヶ月でここまで改善

マウスピース装着(寝る前1時間+就寝中)+唇・舌・頬・呼吸のトレーニングで、5ヶ月後に出っ歯・すきっ歯ともに改善。

この症例での治療内容は次のとおりです。

治療内容詳細
装置マウスピース型装置(寝る前1時間+就寝中装着)
トレーニング唇・舌・頬・飲み込み方・呼吸のMFT
治療期間5ヶ月
結果出っ歯の改善・すきっ歯(隙間)が埋まる

上の前歯が下りて出っ歯が改善し、同時にすきっ歯だった隙間も埋まっています。筋肉と呼吸という根本原因へのアプローチが、短期間での改善につながりました。

まとめ|「知らなかった」という後悔をなくすために

すべてのお子さんに治療が必要なわけではありません。ただ、「知らなかった」という後悔はあとから取り戻せません。

「すべてのお子さんに治療が必要なわけではありません」
しかし、「知らなかった」「もっと早く相談していれば」という後悔は、あとから取り戻すことができません。

出っ歯が気になるときは、まず原因の診断を受けることが最初の一歩です。相生おとなこども矯正歯科では、成長段階・筋肉のバランス・呼吸の状態を丁寧に診断し、本当に必要な治療だけをご提案しています。

初診相談は無料です。公式LINE・DMでのご相談もお気軽にどうぞ。

よくあるご質問(FAQ)

Q. 子どもの出っ歯は自然に治りますか?

A. 乳歯の時期に限っては改善することもありますが、口呼吸や筋肉の弱さが原因の場合は、放置しても自然には治りにくいです。原因を早めに診断することが大切です。

Q. マウスピース型装置は何歳から使えますか?

A. 製品によって異なりますが、概ね6歳ごろから使用できるケースが多いです。成長期のお子さんに適しており、骨格が柔軟なうちにアプローチするほど効果が出やすい傾向があります。

Q. 毎日装着しないといけませんか?

A. 基本的には寝る前1時間+就寝中の装着が目安です。日中は通常通り過ごしていただけます。継続することが大切なので、無理のないペースでご使用いただけます。

Q. 相生市以外からでも受診できますか?

A. はい、たつの市・赤穂市・姫路市方面など近隣からも多くの方にご来院いただいています。初診相談は無料ですので、お気軽にお問い合わせください。

参考文献

  1. Proffit WR, Fields HW, Sarver DM. Contemporary Orthodontics. 6th ed. Elsevier; 2018.
  2. Grippaudo C, et al. “Association between oral habits, mouth breathing and malocclusion.” Acta Otorhinolaryngol Ital.2016;36(5):386–394.
  3. Smithpeter J, Covell D. “Relapse of anterior open bites treated with orthodontic appliances with and without orofacial myofunctional therapy.” Am J Orthod Dentofacial Orthop. 2010;137(5):605–614.
  4. Huang YS, Guilleminault C. “Pediatric obstructive sleep apnea and the critical role of oral-facial growth.” Front Oral Biol.2012;17:136–145.

執筆・監修

村木 駿介(むらき しゅんすけ) 歯科医師

相生おとなこども矯正歯科 院長 / 顎咬合学会会員
兵庫県相生市にて、小児から成人まで呼吸・筋肉・成長を考慮した矯正治療を提供。

関連記事

  1. 前歯が引っかかっている7歳の症例|バイオブロックで8ヶ月改善…

  2. 8歳女の子の受け口治療|低位舌が原因?マウスピースで10ヶ月…

  3. 下の歯がガタガタ・内側から生えてきた原因はスペース不足|上顎…

  4. 前歯だけ治したい20代女性の症例|マウスピース矯正6ヶ月・4…

  5. 前歯のすきっ歯を詰め物・被せ物・矯正で治す違いは?マウスピー…

  6. 歯並び矯正で横顔が変わる|口元の出っ張りをマウスピースで改善…