下の歯がガタガタ・内側から生えてきた原因はスペース不足|上顎の成長と早期治療を相生市の矯正歯科が解説

「下の2番目の歯が内側から生えてきた」「下の歯がガタガタになってきた」――そんなお悩みを抱えた保護者の方は多いのではないでしょうか。

実はこの問題の根本原因の多くは、「スペース不足」です。そしてそのスペース不足を引き起こしているのが、上顎の成長不足であることがよくあります。本記事では、その仕組みと実際の治療経過をわかりやすく解説します。

📋 この記事でわかること

  • 下の歯がガタガタ・内側から生える原因(スペース不足)
  • 歯が並ぶスペース=顎の骨の仕組み
  • 下の歯列スペース不足の原因が「上の歯列が狭いこと」である理由
  • 上顎の成長が妨げられると歯以外に出る影響(鼻上顎複合体)
  • 上顎の成長ピーク(7歳ごろ)を逃さないために
  • 実際の治療経過(上顎拡大+舌トレーニング)

下の2番目の歯が内側から生えてきた症例。治療前(上)と治療後(下)の比較です。

「下の歯がガタガタ・内側から生えてきた」その原因はスペース不足

「下の歯がガタガタ」「永久歯が内側から生えてきた」の原因はスペース不足です。スペースに収まらないと横にずれて生えるしかありません。

歯がガタガタになったり内側から生えてきたりする原因は、歯が並ぶスペースが足りないこと(スペース不足)です。

スペースに収まらない歯は、横にずれて生えるしかなく、結果として歯列がガタガタになってしまいます。では、なぜスペース不足が起こるのでしょうか?

歯が並ぶスペース=顎の骨|顎を広げることが根本解決になる

歯は顎の骨に生えています。顎の骨の幅が足りないと歯がバラバラに並んでしまいます。歯列や顎の骨を広げてスペースをつくれば、歯は綺麗に並びます。

歯は顎の骨に生えています。つまり、「歯が並ぶスペース=顎の骨の大きさ」です。

歯の幅に対して顎の骨の幅が足りないと、歯がバラバラに並んでしまいます。逆に言えば、歯列や顎の骨を広げてスペースをつくれば、歯は綺麗に並ぶことができます。歯を抜かずに改善できる可能性があるのも、成長期の矯正治療の大きなメリットです。

下の歯列のスペース不足の原因は「上の歯列が狭いこと」が多い

理想的な歯ならびは上の歯が外側・下の歯が内側に並んでいます。上の歯列が狭いと、そこに収まる下の歯列も狭くなりやすいため、上の歯列を広げることが重要です。

実は、下の歯列のスペース不足の原因として多いのが「上の歯列が狭いこと」です。

理想的な歯ならびでは、上の歯が外側・下の歯が内側に並んでいます。上の歯列が狭いと、そこに収まる下の歯列も狭くなりやすいため、下の歯だけを治療しても根本解決になりません。

💡 上の歯列を広げること(上顎拡大)が、下の歯列のスペース確保にも有効なアプローチです。

上顎の成長ピークは7歳ごろ|このタイミングが最後の大きなチャンス

上あごの骨の成長ピークは7歳ごろ(スキャモンの成長曲線)。この時期は骨の成長をコントロールできる最後の大きなチャンスです。

上顎の骨の成長ピークは7歳ごろです。この時期は骨の成長をコントロールできる最後の大きなチャンスです。

この時期までに歯科医院を受診することが大切です。成長の力を利用した治療は、タイミングを逃すほど難しくなります。

時期上顎の状態治療の可能性
7歳前後(ピーク)上顎骨が最も活発に成長成長の力で拡大・誘導がしやすい
思春期以降骨格が固まり始める改善に時間がかかるケースが増える
成人後骨格が完成外科矯正が必要になる場合もある

上顎が正しく成長しないと歯以外にも影響が出る|鼻上顎複合体とは

上顎骨(鼻上顎複合体)の成長が不足すると、歯ならびだけでなく横顔・口呼吸・いびき・脳発達・集中力にも影響することがあります。

上顎骨は歯だけの骨ではありません。顔の中心・鼻の周囲・鼻腔(空気の通り道)、これらと一体になった骨(「鼻上顎複合体」)です。

そのため、上顎の成長が不足すると次のような影響が出ることがあります。

⚠️ 上顎の成長が妨げられると起こりうること

  • 横顔が引っ込んだ印象になる
  • 鼻腔が狭くなり、口呼吸になりやすい
  • いびき・睡眠の質の低下
  • 脳発達・認知機能の成長に影響することがある
  • 集中力や日中のパフォーマンスの低下

上顎の成長を正しく促すことは、歯ならびだけでなく、お子さんの全身の健康・発育を守ることにもつながります。

まとめ|ガタガタ歯ならびには上顎の成長が鍵

まとめ。ガタガタ歯ならびはスペース不足が原因。上顎の骨を正しく成長させることが大切で、成長のピークは7歳ごろです。

ここまでの内容を整理します。

ポイント内容
原因ガタガタ歯ならびはスペース不足が原因
根本解決上顎の骨を正しく成長させることが大切
ベストタイミング上顎の成長ピークは7歳ごろ
影響範囲上顎が正しく成長しないと歯ならび以外にも悪い影響が出る可能性がある

実際の治療経過|上顎拡大+舌トレーニングで下の歯に器具をつけずに改善

上あごを広げる装置と舌・頬のトレーニングで上あごの成長を促した結果、下の歯には器具をつけなくても歯並びがきれいになりました。

この症例では、上あごを広げる装置(拡大装置)舌・頬の筋肉のトレーニング(MFT)を組み合わせて治療を行いました。

上あごの成長を正しい方向に促すことで、下の歯には器具をつけなくても歯並びがきれいになりました。これは成長期の矯正治療ならではのアプローチです。

💡 治療のポイント

  • 上あごを広げる装置:顎の成長を正しい方向に誘導し、歯が並ぶスペースを確保
  • 舌・頬のトレーニング(MFT):筋肉のバランスを整え、治療効果を安定させる
  • 下の歯への直接的な処置なしで改善できたケース

「知らなかった」という後悔をなくすために

[ここに 9.png を挿入]すべてのお子さんに治療が必要なわけではありません。ただ、「知らなかった」という後悔はあとから取り戻せません。

「すべてのお子さんに治療が必要なわけではありません」
しかし、「知らなかった」「もっと早く相談していれば」という後悔は、あとから取り戻すことができません。

「下の歯がガタガタになってきた」「永久歯が内側から生えてきた」――そんなサインが見えたら、まずはご相談ください。相生おとなこども矯正歯科では、顎の成長段階・スペース不足の原因を丁寧に診断し、本当に必要な治療だけをご提案しています。

初診相談は無料です。公式LINE・DMでのご相談もお気軽にどうぞ。

よくあるご質問(FAQ)

Q. 永久歯が内側から生えてきたら、すぐに治療が必要ですか?

A. すべてのケースで即座に治療が必要なわけではありませんが、放置すると上顎の成長が妨げられ、スペース不足がさらに進む可能性があります。まずは診断を受けて現状を確認することをおすすめします。

Q. 上顎を広げる装置は痛いですか?

A. 装置をつけ始めた直後や調整後に軽い違和感や圧迫感を感じることがありますが、多くのお子さんは数日で慣れます。痛みが強い場合は調整しますので、遠慮なくお申し出ください。

Q. 何歳から相談できますか?

A. 上顎の成長ピークが7歳ごろのため、6〜8歳ごろを目安にご相談いただくのがおすすめです。ただし、何歳でも診断・経過観察は可能です。気になったタイミングでお気軽にご連絡ください。

Q. 相生市以外からでも受診できますか?

A. はい、たつの市・赤穂市・姫路市方面など近隣からも多くの方にご来院いただいています。初診相談は無料ですので、お気軽にお問い合わせください。

参考文献

  1. Proffit WR, Fields HW, Sarver DM. Contemporary Orthodontics. 6th ed. Elsevier; 2018.
  2. McNamara JA. “Maxillary transverse deficiency.” Am J Orthod Dentofacial Orthop. 2000;117(5):567–570.
  3. Villa MP, et al. “Effects of rapid maxillary expansion on airway volume and sleep parameters in children.” Pediatr Pulmonol.2024;59(2):310–322.
  4. Huang YS, Guilleminault C. “Pediatric obstructive sleep apnea and the critical role of oral-facial growth.” Front Oral Biol.2012;17:136–145.
  5. Smithpeter J, Covell D. “Relapse of anterior open bites treated with orthodontic appliances with and without orofacial myofunctional therapy.” Am J Orthod Dentofacial Orthop. 2010;137(5):605–614.

執筆・監修

村木 駿介(むらき しゅんすけ) 歯科医師

相生おとなこども矯正歯科 院長 / 顎咬合学会会員
兵庫県相生市にて、小児から成人まで上顎の成長・スペース確保を重視した矯正治療を提供。上顎拡大・MFTを組み合わせた成長期矯正を専門的に行っている。

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